こんにちは。ブログを書くよりも小説を書こうということから最近は意識的にブログを書いていませんでした。なお小説もあまり書けていないのは謎です。

今回は森先生の新作を読んで昂る気持ちを抑えきれなかったので感想文です。昂ぶらせたところはネタバレを避けることができないので、まだ読んでない人は帰ってください!

思えば去年のGWも『χの悲劇』を読んで、叫んでいたようです……。なんでしょう、森先生は人のGWの爆弾を投げ込むのがお好きなのでしょうか。
【感想文】森博嗣先生の『χの悲劇』を読んで【多量なネタバレ】

というわけで本日はこちら『ダマシ×ダマシ』です。Xシリーズの最終巻になります。



再度の警告ですが。以下はネタバレをします。気になる人は帰ってください。森先生はネタバレをせずに感想を書くことが能力だと言われますが、そうはいっても書きたいところは具体的なあれなので、書きたいのですよ! なので書きます! 読みたくない人は帰ってください! では行きます。

今回は結婚詐欺のお話でした。つらいですね。わたしもターゲットにされたらひっかかる自信はすごいあります。ただそうは言っても、騙されたけど、あの人はまだ私を想ってくれていたかもしれない、みたいな話が書かれていて、それはちょっと善良すぎでは? とか思いながら読んでいたわけですよ。

今回の引用文がマインドコントロールについてみたいなことで、そこに書かれていることや作中に書かれていることから、人の心は難しいもので、どうしてもそうなっちゃうところはあるよね、とか他人事のように読んでいたわけですよ。

そうして、事件もまあミステリィとは言えない感じではありますが、最近の森作品はそういうものなので、特に不満はないというかおもしろかったなという感じで解決して、真鍋くんも退学アンド就職アンド急な結婚も決まり、おめでたいな、といい感じのシリーズ最終巻だったな、という気持ちでエピローグを読んでいたわけですよ。

そうしたら、最後に「メグミちゃん」ですよ。その、少し前で「うわぁ」というセリフでてきて、ああ、森作品の加部谷がたまに言うこのセリフいいよね、とか思ったら、本人だったよ! 結婚詐欺の被害者で、だまされたのにまだ相手のことを想ってけなげというかちょっと精神歪んでいてこわいなとか思ってましたけど誰かわかったらすごいイメージがつきました。友達で東海四県のメディア関係者のジュンジュンとか雨宮さんじゃん。

途中に「一度目の恋愛は失敗で今度こそは」みたいな文章がありまして、まあ人生いろいろあるよね、とか思ってそのときは読みましたけど、一度目は海月君じゃねえか! 目薬αとかキウイγでコップ割れちゃったとかの海月君が一度目だよ! その一度目の失敗、読んでたよ!

加部谷恵美さんと言えば初登場はS&Mシリーズで中学生の頃で事件に巻き込まれていて、Gシリーズでは大学生になり、いろいろ事件やおかしな人たちに巻き込まれつつ公務員として安定した就職もして失恋もありつつその後は普通の人生に送るんだろうな、と思ってたら別のこっちのXシリーズで結婚詐欺の被害者として出てきて、さらに騙した側の人は殺されるとか、一体、どんな星の下に生まれてしまったのでしょうか……。

結婚詐欺の被害にあったキャラクターと言っても初登場のモブだと思って読んでいたときは、さほどつらくもなかったのですが、何度も読んできた作品のキャラだと最後に判明して、さらにそのキャラがとてもとても善良でいい人なので、ダメージが一気にやってきました。なんというかニュースで見たときは知らない人の話だと思っていたら、実は友人が被害者だったとあとで知ったようなダメージです。

加部谷さんは今後、どうやら事務所で探偵業のバイトをするようです。途中で小川さんが消えてこの人が代わりに入るのでは、みたいな予感はあったので、半分ぐらいは当たりですが、消えたのは椙田真鍋で小川さんは出世のような形で残留になりました。そんなことはまあいいのですが、ここで働いていて加部谷さんは幸せになれるのでしょうか。どうももっと普通の仕事について、普通の幸せを得てほしいという気持ちになります。もしくは海月君に責任をとってもらいたいです……。このあとのGシリーズでずっと未来でいいので、再会の話とかないですかね。

というわけで、Xシリーズの最後なので小川さんや真鍋くんへの気持ちもいろいろあり、将来への不安についてなどわかる部分もあり、そこについてもおもしろかったのですが、最後の最後に加部谷さんがすべてを持っていくシリーズ最終巻だったな、という不思議な感想です。四季さんがでばってくるかな、ぐらいの覚悟はしていましたが、まさかの加部谷さんがこんな形での登場でしたので、複雑な気持ちが収まりきりません。このGW中に再読しようと思います。

どうかどうか加部谷さんには幸せになってもらいたいと祈るばかりです。
もう気分は親戚のおじさんのようなものになっています。
とてもけなげでいい子なんですよ……。
本当に……。
海月君のせいで……。

ではでは