いつもいつもお久しぶりのブログです。大好きな漫画が電子書籍化されましたので感想文を書きましょう。
 
というわけで本日は青木幸子作品である『ZOOKEEPER』、『王狩』の感想文です。まずは『ZOOKEEPER』の感想を書きましょう。




こちらの作品は動物園の飼育員が主人公の漫画です。主人公には人間サーモグラフィと呼べるような特殊能力があり、動物の悪いところや夜の森を移動する動物の位置など普通の人間にはわからないものが温度を見ることによってわかるようになっています。

でも、まあそんな能力はおまけです。別にこの能力が別のものでもお話はできるでしょう。大事なことは能力自体ではありません。その能力の使い方を考えるということです。この漫画ではいろいろなことについてよく考える大切さが描かれています。

主人公の特殊能力、動物園というもののありかた、働き方などなどいろいろです。動物園は動物をただ見せるだけでいいのか、種の保存、経営、お客さんにも考えてもらうということ、それから死についてなど。 一度、素晴らしい解決策が出たところで終わらずに、その裏返しの問題点まで考えています。きっと絶対に正しい答えなどはないのでしょう。だからこそ何度も何度も考えて、そしてショックを受けつつも妥協点を見つけていくのです。妥協点を探すことは逃げることなのかもしれませんが、それでも現状のベターではあるのです。

動物たちには本能があります。それゆえに殺し合いや育児放棄などもします。そしてそれはある意味、人間にもあり、動物たちを管理するということがとても重く、大変なことだとわかります。この漫画にはさまざまなポリシーをもった動物に関するプロがでてきており、そんなポリシーの違いからぶつかり合うところも魅力な漫画です。

あと動物がかわいいです! わりとリアル系の絵ですが、動物は元がかわいいのでリアル系でもかわいいです。かっこいい鷹だとか、寝てばかりいるコアラとか寝てばかりいるアルマジロとかペンギンのBLとかうさぎとかヤマネとかたくさんのかっこよかったりかわいかったりな動物たちが出てきます。私はワニはそんなに好きではないですが、この漫画のワニの泳ぐ姿は荘厳で美しいと感じました。一番のおすすめはチーターの子供のアロウです。めっちゃかわいいです。動物が好きな人は読みましょう。ぜひ読みましょう。かわいいだけでは終わりませんけどね!

続いて『王狩』の感想です。



こちらは将棋の漫画です。将棋のプロになるための組織である奨励会でのお話ですね。主人公は12歳の女の子です。将棋は四段からプロになるのですが、その三段までの戦いが奨励会で行われています。なお、アマチュアの段位とは別物だそうです。 

こちらの主人公も特殊能力を持っていまして、能力は絶対記憶です。一度、見たもの聞いたものは忘れません。ただ、将棋のプロなんて棋譜を覚えてるのなんて当たり前で、ただ記憶するだけでは意味がなく、やはりこちらもその能力の使い方をどうするのかということになっていきます。

将棋のプロは棋士と呼ばれていますが、今のところ女性のプロはいないようです(少なくともこの漫画の連載中は)。これは門戸が開かれていないということではなく、実力の世界としてそうなっているのが現状なようです。女流棋士という別の枠付はありますが、そちらは男性が呼ばれている棋士とは別のもので、段位としても四段よりも下の人達がなっています。この漫画の主人公は女流ではなく女性初の棋士を目指しているので、そんなところもおもしろいかなと思います。

残念なところは3巻で一部完として終わってしまったことです。もっと読みたいです。イブニング編集部さんは、はやく第二部をはじめてもらいたいです。『ZOOKEEPER』の連載を読んでおもしろそうだというところから何年もイブニングを買ってきてまして、ずっとずっと『王狩』の二部がはじまるのを待ってますが、ついに先月、イブニングを買うことをやめました。連載が再開したらまた買います。どうかお願いします。

 わたしの書いた小説にも絶対記憶を持ったキャラクターがでてきます。一応、キャタクターを考えたのは『王狩』が始まる前なのでパクってはいません! 連載前にそのキャラがでる短編を書いていたはずです。ただ長編を書いているところでは『王狩』を読んでいたので、影響を受けています。さらに言えば、そのキャラクターに限らず、持ってしまった能力について、どう扱うのか、というような考え方などで『ZOOKEEPER』の影響も多大に受けています! 自覚はあります!

そんな影響を受けるぐらいいろいろ考える事の多い漫画ですので、ぜひ読んでみてはいかがでしょう。ただ難点をあげれば、作者もあとがきで言われていますが「地味」です。とてもとても真剣な作りで盛り上がるところは盛り上がるのですが、なんというか「地味」です。それは仕方がないですが、それでもズーンとすしたり、しんみりと感じたり素晴らしい漫画ですので読んでくれる人が増えればいいな、と思います。マイナー過ぎて感想を話したりできる人がいないので困るんです! わたしはこの漫画が大好きです! どれぐらい好きかというと電子書籍の配信日がわかったときに有休とって待ち構えるぐらい大好きです! みなさんも大好きになってくれるとうれしいです!
 
ではでは