こんにちは。2014年がもうすぐ終わるらしいというデマにあふれている昨今いかがお過ごしでしょうか。2014年はまだまだ続くはずですが! とりあえず2014年、おすすめの本などをあげようという企画があるのようですのでのっかってみようかなと思います。

元のご企画はこちらです。
【企画】2014年の<びっくら本>を募集します #mybooks2014

とくに細かいルールはなく、10冊紹介しろとのことのようですので、独自ルールで今年印象に残った本をあげていこうかなと思います。わたしのルールは以下です。

1. 著者1人1冊まで(すべてが森博嗣になる、を避けるため)
2. 発売日は今年でなくてもいい
3. 今年という印象が強いものを優先する(今年見つけた、今年はじまった、今年おわったなどを優先します)
4. セットとか上下巻、漫画のシリーズはそれでひとつとする

というわけで行ってみましょう。1冊目はこちらです。



『四月は君の嘘』です。やっとブレイクしましたね! もう連載初期から雑誌で追いかけてて、なんでこんなおもしろいのに、読んでる人少ないんだよ、漫画賞とったのにどうしてもメジャー感でないよ、みんなもっと読もうよ! と布教してきましたが、アニメがはじまって、ついにそこら中で盛り上がってきました。ずっと推していたわたしの目は間違っていなかった!
こちらは昔、きんどうさんに書いたときの四月おすすめのお話です

そんな盛り上がりを見せている『四月は君の嘘』も連載はあと2回で終わってしまいます。アニメも合わせて最後までしっかりとやるということで楽しみではありますが、終わってしまうというのはとても残念です。もっと続けばいいのにな! まあ、終わりも近づきてきりもいいですし、超おもしろいのでみんな読みましょう!


つづいて2冊目はこちら。



『いちご同盟』です。電子化されてません。今、書き終わってAmazonのリンクはろうしたら電子版が出てたでござる! 今年年発売でもありません。なんでこんな古いものをもってきたかって? 『四月は君の嘘』の中にでてきたからです! というわけで作中でセリフが引用されたりと気になったので読んでみたわけですが、とてもおもしろかったです。『四月は君の嘘』の作者がとても影響を受けてるんだな、というのがわかりますし、単体でも素晴らしいものですので読んでみることをおすすめします。電子版がないんですけどねー、そういうときは本屋さんに行きましょう。わたしは最近、お気に入りの啓文堂書店三鷹店で買いました。いろいろ漫画の特集を組んでいていい本屋さんです。なお、わたしが本屋さんなら『四月は君の嘘』と『いちご同盟』とスヌーピーの本を並べて売りますね!


そろそろ四月は君の嘘から離れましょう。3冊目です。



『ムカシ×ムカシ』です。言わずと知れた森博嗣先生です。今年出た森先生の本の中ではこれが一番好きでした。創作に関することなども書かれていますのでみなさん読みましょう。くわしくはこちらに書きましたので読んでください。
【感想文】森博嗣先生の『ムカシ×ムカシ』を読んで


この辺りから今年、ブログに書いた本が続くのでちょっとスピードアップしていきましょう(めんどくさくなってきた)。4、5、6冊目です。



『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』、『本屋の森のあかり』、『鹿の王』です。詳しくは下記の感想をどうぞ。ここで省略はしますが、どれもおもしろいので大変おすすめです。Twitter創業者関係の本はもう一冊読みたいのがあるのですがちょっと時間がなく読めてません。『鹿の王』を書かれた上橋先生はとても好きですので、今年は講演会に行ってサインを頂いたりもしました。そんな感想もブログに書いたりしています。
【感想文】ニック・ビルトン 『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』を読んで
【感想文】磯谷友紀 『本屋の森のあかり』を読んで、思った電子書籍のこととか
【感想文】上橋菜穂子先生の『鹿の王』を読んで
上橋菜穂子先生の講演会に行ってきたー


というわけで7冊目です。



『回游の森』です。同じ作者の『応天の門』を読んだらおもしろく、それなのに印刷書籍ではすでに出ている2巻がまだ電子化されていないという状況だったので他に読むものを……という禁断症状から手を出しました。『応天の門』もとてもおもしろいですが、こちらはまだまだ続きそうなので今回の紹介には含めません。さっさと電子化して頂きたいものです。『回游の森』は静かで暗い変態っぽさが好きな作品でした。最近の本はあまり変態っぽさが足りず、頭のおかしな人も普通のおかしな感じばかりなものが増えている気がしますので、すばらしい変態っぽさが感じられる作品は大切だと思っています。


つづいて8冊目です。



『ファンタジウム』です。こちらも過去にブログに書きました。連載開始はずっと前ですし、まだまだ連載が終わるとも思えませんが、今年の本と言っていいでしょう。なぜならば今年、連載が再開されて、ずっと止まっていたコミックスが発売されたのです! 今年のお正月に書いたブログの感想文は以下のリンク先の通りですが、そんな中で心配していた連載再開も無事願いどおりになって、本も発売されたのでとてもうれしいです。手品のシーンも素晴らしいですし、ディスレクシアという障害についての話なども単なる感動の物語にしてしまわない、強さを感じるお話となっていますので、ぜひ読んで見てください。
【感想文】杉本亜未 『ファンタジウム』を読んで


パトラッシュ、ぼくもう疲れたよ……。9冊目です。



『実は私は』です。今年発売でも今年終わりそうでもないですが、わたしが今年知ったので今年の本です。ラブコメです。ドタバタコメディラブコメとかそんな感じでしょうか。ラブな部分のドキドキする気持ちとギャグの部分の大爆笑が合わさって最高の本です。どの巻でもおおいに笑いました。わたしの好きなキャラはみかんとあかりんです。最後に勝つのはみかんで、最後まで勝負がないのがあかりんでしょう。こちらは週刊少年チャンピオン連載ですが、昔、同誌で連載していて大好きだった『ゲッチューまごころ便』を思い出しました。ラブ分を抑えて、ギャグ分をあげるとまごころ便になるような感じで。秋田書店さん、『ゲッチューまごころ便』が電子化されてないのですが、どうしたのかな? かな?


ラストです。10冊目です。



『すべてがEになる I Say Essay Everyday』です。あと同じ旧日記シリーズ4冊もセットです。作者は森博嗣先生です。同じ作者で2冊目じゃないかって? うるせー俺がルールだ。ルールはただいま更新されましたー。というわけでこちらの紹介です。旧日記シリーズ(新日記シリーズが別にあるのでこう呼ばれています)は1996年~2001年まで、森先生が作家になられた初期の頃のWeb日記が本としてまとめられたものです。そしてそんな本がこの2014年の年末12月12日につまり昨日! に電子化されました。18年です! 18年の時間の経過があります! そんなずっとまえにまだブログなんて言葉もなかった時代にいずれに本として売るつもりで、さらに自身の小説を売る宣伝としてWeb上に日記を書いていた森先生のすごさがわかるでしょうか。未来を生き過ぎていますね! そんな未来を生き過ぎている先生の日記なので、今でも充分に追いつけていない感じのところもあります。逆に昔を感じられるところもでてきます。IT機器のスペックだったり、もう亡くなってしまった人が生きていたり、消費税を10%にしようなんて話題があったり……(あれ?)。古いけど新しい本です。創作している人、ブログをつけている人などはぜひ読んでみてください。というか生きている人はみんな読みましょう。森先生の本を全部読みましょう。うん、それがいい。

というわけで今年の本的なお話でした。みなさんの今年の本はどんなものでしょうか。おもしろい漫画や小説などあれば教えてください。今年もいろいろおもしろい本が読めて、ここに載せた以外にもたくさん楽しい物がありました。来年もきっといろいろおもしろいものがでてくれるだろうと期待しています。そんなおもしろい本があったら、またブログにでも書きたいなーと思います。

ではでは