お久しぶりの感想文です。おもいきりおもしろいかつやる気が出るときにしか感想文を書かないのでめったに更新されないブログです。というわけで今回、読んだ本の感想を書きたいと思います。
今回の本はこちら『ルールを変える思考法』です。



著者は川上量生さんです。ニコニコ動画をやってたり、角川とくっついたり、i文庫やブックメーターの買収だなんだがあったりで出版業界で我が道を行く話題のドワンゴの偉い人です。ジブリに丁稚奉公してたり、オヤジキラーの定義を決めたりする川上量生さんです。ネット界ではカワンゴ? と呼ばれてるのでしょうか。そのあたり毎日ネットにさわってるわりによくわかりません。

この方の記事はぽつぽつTwitterに回ってきていて、読むと普通でないわりに合理的でかつ変でおもしろいので本も読んでみることにしました。 

結論を言うとおもしろかったです。コンテンツについてとかゲームについてとかネットについてとかもともと興味のあることが多く、真面目に不真面目でかつ真面目なのでいい感じの内容でした。文章をまとめるのはめんどうなので、テキトーに感想を書きましょう。

本の中ではコンテンツがどういうものか定義されていました。
「コンテンツとは、わかりそうで、わからないものである」という定義です。こう考えれば、すべての疑問が解決できます。
なるほど、わかりそうで、わからない定義です。ただそういった感覚は確かにあります。本当におもしろいものに出会ったときは、簡単におもしろさを言葉で説明できるものではないと思っています。だからこのブログで感想文を書くときもあんまり説明しません! 熱量重視です! おもしろいコンテンツには作者自身にもわからない部分があるなどいう話もうなずけました。わたしは尊敬する森先生に習い、プロット作りませんし! この本に書いてあるように、わたし自身もよくわかってないことをテキトーに書いてキャラクターに納得させたりします! なにを理解したのでしょうね、わたしが書いているキャラクターは!

ゲームについても書かれていました。つまるところ廃ゲーマー(リアルよりゲームを優先するような人)は有能なのか、仕事できるのか、経営者に向いているのか、という命題についてです。結論は、まあほとんどダメじゃないか。というか最近のゲームは思考を育てるのに向いてないし、ぐらいな感じでした。ただ極一部にいい感じの人もいるのではないかと。

ゲームをすることでタイトルにあるような「ルールを変える」という考えを持てるかどうかが大事ということです。この視点を持てれば現実でも役立つだろうと。「ルール」という視点はよくわかります。「ルールを支配するものが強者なのだ」的なことが漫画Q.E.D.に描いてあって「おおー」と思ったのはわたしが中学生の頃でしょうか。この視点はとても大事だと思っています。なお、Q.E.D.へのリンクははりません。どの巻か覚えてないので探すのがめんどうです。前半の方の巻だと思うので興味のある人は前から順番に読むといいと思います。わたしが理系に進むきっかけになった漫画ですのでおもしろいですよ!

結局、廃ゲーマーが有能かどうかはわかりません。ただ、わたしが「この人は仕事できる!」と尊敬する会社の人は、現実の散歩中に角からモンスターが出てくる危険を感じてしまうぐらいネトゲにはまった人に、ネトゲするために仕事やめたことのある人に、なんかいろいろネトゲにはまりまくった人など、みんなネトゲ経験者なのできっとそういう傾向もあるでしょう。

ルールを作る=ゲームを作るということで、中学生のころの友人のことも思い出しました。彼はノートにクイズ番組とすごろくを合わせたようなもの描いて、サイコロを使うゲームなどを考えていて、よく遊ばせてもらいました。そんな彼はやっぱり頭よかったなーと。今、どうしているのだろうかなとふと思います。高校卒業のときに会った際には弁護士を目指してると言っていましたがどこかで活躍してればいいなと思います。

えーと、あと感想はというと、人間についても書かれていました。技術が進歩することで人間が退化するのではないというような。たとえばレポートをネットからコピーするということなどですね。じぶんで考えるということをせずに、外部にある装置に頼り切りになり、人間が考える生き物でなくミトコンドリアのようになってしまうのではないかということでした。

これに関してはそういった流れは確かにあると思います。わたしにもありますし、多くの人間にそういったショートカットを使う傾向は増えていると思います。ただ個人的にはそれがディストピアのような未来だとはちょっと思っていません。

本の中で、ニコ動は
機械文明に立ち向かう「人間文明の最後の砦」として、華々しく散っていきたい。
というようなことが書かれていました。Googleなどが支配して人間が考えなくなっていく世界に対向するような位置にいようということですね。また、こういったことも書かれていました。引用したい箇所を見失って見つからないので意訳で記憶を頼りに書きますが「日本は教育水準の高い暇人が多いからニコ動でコンテンツが作られやすかった」とかだったかなと思います。正確なものは本を読んで探してください。

考えている方向性はあまり違っていないような気がします。技術が発展し、人間が考えることが減っていく。ここまではありうる未来として、そこで人間はダメになるのか、それとも人間にしかできないことをするようになるのか、の期待感のようなものが違うのでしょう。著者の方は、基礎的な素養が見につく環境がなければ、最終的な成果物につながらないと心配されているのだと思います。わたしはその辺を楽観視していて、暇ができれば作るんじゃん? ぐらいに思っているのでショートカットの技術はもっと発展すればいいなと考えているということです。らくしたいですし。

というわけでいろいろ発散した感想になりましたが、ここには書いてないおもしろいこともいっぱい載ってたので興味があるかたは読んでみるといいと思います。会社全体でゲーム(遊ぶ方)に取り組んだこととか、ネトゲの話とかおもしろいです。真面目なコンテンツについての考察やネットの発展などについてもたのしいです。これからのネトゲにはマッチングのシステムから考えることが大事かもしれない、とかも書いてあった気がします。ぜひスクウェア・エニックスの方にも読んで頂きたい。ドラクエ10のマッチングシステム使いにくいよ……。

あと、忘れてましたが「コンテンツ」という言葉がたくさんでてくるのが素敵だなと思いました。ちょっと世の中「メディア」を語り過ぎで「コンテンツ」をよそにしすぎだよな、とこの頃、感じていましたので「コンテンツ」についていろいろ書かれていたのはうれしかったです。

コンテンツがなければメディアに流れるものがありませんからね。これからもおもしろいコンテンツが生まれる世の中になってほしいなと思います。

ではでは。 
 

追伸、今回は日があきましたが、次の更新は近いうちにあるような予感がします。