みたび、感想文のお時間がやってきました。10月27日から11月9日の間は、読書週間らしいです。みなさんも感想文を書きましょう! と普段書いてない人が言っても説得力はあまりないのでとりあえず書きますわん!


というわけで3連休に3つ感想文を書こうかなと思って書いてきた中での最後の作品がこちらです。



『死刑囚042』という漫画です。以前は集英社さんから出ていたかと思いますが角川さんから再版されたようで、紙の本と電子版が同時に出ています。

あらすじを簡単に説明しますと、時代は少し未来だけど日常的にはほぼ変わらない世界で、死刑制度が廃止となりました。そこでその法律の施行の前に既に死刑と決まっていた主人公は、実験台として都立高校での無償奉仕に派遣されるというお話です。用務員として働く主人公の動きはすべてモニターされており、もしなにか殺意を抱くようなことがあれば、頭の中に埋め込まれた爆弾がばくはつして死んでしまうという安全装置的な設定が用意されています。

著者も巻末で言っていますが、ファンタジーです。設定はかなり無理があります。ディテールに文句を言ったらいくらでもつけられるでしょう。主人公もかなり特殊な人間として用意されており、こんな死刑囚は実在しないと思います。作中でももっと一般的な死刑囚が出てきて、実験が上手くいかないシーンも描かれています。

それでもこの本には単純なおもしろさとあまり見ない視点が存在しているように思います。わたしが好きなシーンは5巻の実験チームのチーフが高校生に向けて行うスピーチです。読んで感じてもらいたいのでここには詳しく書きませんが、そこに書かれた言葉がわたしの中に深く影響を残したことは確かです。この漫画自体は特殊な状況設定で体験することはありえませんが、それでもわたしのいる日常ともつながっているのだなと気付くきっかけになりました。

なんのことかはわかりませんね(笑)
単純なおもしろさ部分を説明すれば、主人公の死刑囚とそれを見守る実験チームの親心的な動き、それから働いている都立高校の生徒とのつながりなど、死刑囚という異物が日常に放り込まれたときの影響が広がる様子や、動揺、楽しさや、まだ知らない感覚の発見などが楽しい作品です。

全5巻とさほど長くはないものですので、ぜひ最後まで読んでいただければなあ、と思います。
ではでは。